蝶のように舞い蜂のように刺す!


by aurola_thequeen
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カテゴリ:books( 5 )

飲み屋の出会い

その飲み屋は家から徒歩2分のところにあります。
泥酔しても這って帰れる距離です。
カウンターが15席ほど、4人がけテーブルと6人がけテーブル1つずつのこじんまりしたお店。
もともと韓国系の焼き鳥屋だったのが板さんを入れ、イタリアンの修行をしたシェフを入れ、だいぶメニューが変わりました。お酒は何でも置いてあります。
私とハマさんはここが出来たときから通っていました。いまや、この店で最古参の常連です。
仕事帰りでご飯を作る気がないとき、ジム帰りに一杯引っ掛けたいとき、LIVE後の興奮さめやらぬとき、ここののれんをくぐります。下手すると二日三日、続けて通うことも。
オーナーが炭で焼く焼き鳥は香ばしく、板さんが出すお刺し身は新鮮で、焼酎のロックによく合います。その一方でビーフシチューや塩ラーメンがメニューに載っていたり・・・

10年近くかかって、お店で会えば挨拶する、おなじみさんもできました。
カウンターの隅っこの入り口に一番近い席にときどき座る、目を引く妙齢のお姉さまがいます。
オーナー夫人です。二人の子持ちとは思えないナイスバディ、ぱっと華やかな感じの美人です。隣の席に座ってビールを注文。ハマさんはDESTRUCTION、私はSLAYERのTシャツを着ていました。どう見てもスラッシャー夫婦です。今日の家族会議、議題は「LOUD PARK攻略法について」
「相変わらず激しいTシャツですねぇ~」と話しかけられました。「みんなよけますよ、あははは」
「私も昔、メタリカのコピーバンドやってて」・・・え?え?メタル者だったの?!
オーナー夫人こと、あやかさん。聞けば私たちより3つ年上。酒の勢いも手伝って、話題はいつのまにか本の話へ。
彼女は大変な読書家で、幅広くいろいろ読んでいる。本ヲタでスノビッシュな話題で盛り上がってしまった。「高校生くらいの頃って何読んでました?」「ブローティガンと太宰治」「太宰は私ダメだったわ~」「じゃ、三島ですか?それとも谷崎?」
「海外ものの翻訳ってへたくそなのに当たると頭にきますよね」「そうよね~誤訳なんかあるとサイアク」
本をあまり読まない(読むのが遅い)ハマさんとオーナーは横で( ゚Д゚)ポカーン・・・
「奥さん同士、似てますね・・・・」「性格そっくりかも・・・・酒も強いし」
「お互い、苦労しますね・・・」「ねぇ・・・・酒代かかるし・・・・」
男同士はしんみり盛り上がり、女同士はきゃいきゃいと杯を重ねる。

「ねー、ここに本持ってきて、お客さんみんなで読むのってどうかな?」と酒の勢いで出た一言にオーナー夫人が「まぁナイスアイディアよ!読書ノート作りましょう!」
名づけて「**文庫」(**は店の名前。)
いくつかルールを決めました。
持ってくるものは「本」に限る。借りたらノートに書く。きれいに読む。また貸し禁止。
さっそく私が持ってきたのは

「おしゃれの視線」 光野桃
「ゆる体操プログラム」
「できればムカつかずに生きたい」田口ランディ
「味方をふやす本」
「働くのがイヤな人のための本」
「長崎ぶらぶら節」なかにし礼


とても上で太宰だの三島だの言ってる人が持ってきたとは思えない分裂したラインナップだ(苦笑)ブックオフに売りに行こうと思ってた本たちなので、すぐ持ってこれた。
本気で棚を整理したらもっとあるだろうけど、お店を本で埋めても、ねぇ(;・∀・)

オーナー夫人が持ってきた中には、山本文緒の「眠れるラプンツェル」と、高村薫の「マークスの山」があった。「マークスの山」読みたいけど、そのためには「OUT」を読み終わらないと・・・
「あなたって学生時代の後輩みたいだわ。前から同じニオイがすると思ってたのよ」と言われてしまった。

うーむ。飲み屋でお友達が出来たのは久しぶりだ。しかも、「文庫」は実現してしまった。
「他のお客さんが手にとって行きましたよ」と板さんが教えてくれた。
一人客もけっこういるから、需要はあると思う。持って行かれても構わない本ばかりだし。
この店に行くのがまたまた楽しみになってまいりました。
仕事が忙しくて帰りの遅いハマさんを独りで待っててもこれなら退屈しなさそう。
3人目の本の提供者、カモン!щ(゚▽゚щ)
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by aurola_thequeen | 2006-10-09 23:31 | books

PAY DAY!!!

[書評部門] 『PAY DAY!!!』

山田詠美「PAY DAY!!!」(書評部門応募)
私は山田詠美さんのファンである。「4U」出版記念のサイン会にも出かけた。犬のように澄んだ瞳で恥ずかしそうにサインと握手をしてくださった。思いのほか長くてすべすべした指にパールベージュのマニキュア。しっとりと気持ちの良い手だった。サインに添えられた言葉は”Love+Peace”だった。
あれから10年近い時が流れ、あの悲しいテロ事件が起きた。2001年9月11日。アメリカの象徴・世界貿易センタービルに二機の旅客機が突入し、たくさんの尊い命が失われた。ハーモニーとロビンのマムも、あの近くにいたのだ。
 イタリア系アメリカ人とアフリカ系アメリカ人の夫婦。その間に男女の双子。夫婦は離婚し、男の子は父親へ、女の子は母親についた。父親は親類のいる南部の田舎町へ行き、母親はニューヨークに残った。ここに「同時多発テロ」という事件が入るとどうなるか。、愛する人を失っても残された人がたくましく生きる様子を、山田詠美は見事に書き切った。
 明るく前向きで強い女の子・ロビン、ちょっとナイーブで感受性の強い男の子のロバートことハーモニー。16歳の双子は自分探しと恋愛に夢中だ。年上の男・ショーンが嘘のように良い男として書かれている。事件後母の行方がわからないまま迎えるクリスマスを
「今年は、家族だけで過ごさなきゃ。ロビン、おれで気を紛らわせちゃ駄目だ」と優しく諭し、子ども扱いしないで欲しい、と拗ねるロビンに「きみは大人でも子供でもないよ。そんなの関係ない。おれに、一番合う女の子、それだけだよ」と言う。こんなセリフを言われたら、どんな女の子だってメロメロだろう。
ロビンとショーンが二人で遠出する計画を立てているとき、ロビンの祖母が危篤になってしまう。さあ、どうするか。身内を優先するか、恋人を優先するか。「祖母を失う不安を抱えて旅行になんか行けない。けれど、ロビンは、このことでショーンが遠ざかって行くのも恐れているのだった」結局彼女は恋人を選ぶのだが、祖母も持ち直し一安心となる。このあたりのハラハラさせて読者を引っ張るやり方も本当に上手だ。
 ハーモニーの恋する人妻・ヴェロニカの夫は。ハーモニーと奇しくも同じ誕生日だった。
我を忘れてのめりこんだ恋人の影の部分を残酷なやり方で知らされるハーモニー。なんともいえず可哀想だと思うけど、それもまた恋愛なのだとしみじみしてしまう。
 「九月十一日のあの事件を知った時に、一番最初に声を聞きたくなった人」が家族以外でいるかどうか。ロビンもハーモニーも、二人のダディもそういう存在がいた。事件に巻き込まれた母親ソフィのことを思いつつ、恋人のことも気になる。人間とはそういうものだと思う。そして、どんな人間にも嬉しい日が”PAY DAY”なのだ。「給料日だもん、たまには良いことしたいじゃない?」
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by aurola_thequeen | 2005-10-11 23:53 | books

長新太さん

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長新太(ちょうしんた)

絵本作家の長新太さんが亡くなりました。

子供の頃、灰谷健次郎&長新太のコンビの本が大好きで、本棚にズラリと並んでいました。
毎日飽きずに読んでいました。男の子から絶大な人気のある本ばかりでしたが、汚されるので「持ち出し禁止」にしていました。
「おしゃべりなたまごやき」「ふらいぱんじいさん」「マコチン」どれも名作です。
「おしゃべりなたまごやき」、暗記するほど読みました。
「ちょしゃきんえい」の写真を見て、「思ったとおりのおじちゃんだ!」と大喜びしたのを覚えています。

天国でもあのステキな絵を描いていてください。
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by aurola_thequeen | 2005-06-27 23:44 | books
料理好き乙女のみなさんはご注目!

シャンソン歌手・石井好子さんが雑誌「暮らしの手帖」連載していたエッセイ「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」。
第11回日本エッセイストクラブ賞を受賞した40年前の本のレシピ版が出ました。

料理レシピは、初心者向けです。
「ゆでたまごのマヨネーズ添え」も「エフ・ア・ラ・リュス(ロシア風たまご)」と言えばオサーレ!
写真の食器やテーブルセッティング、レトロで可愛らしくて乙女ごころをそそります。
所々に挟まれたエッセイやメモに石井さんのお人柄がしのばれます。

豆の皮をむくと、指先にはあくがしみこんで不愉快なものだけれども、私はそんなことは平気。ざるの中にいっぱいの豆と、別にボウルを持って居間に入ります。そしてレコードをかけて、すわり心地のよい椅子で、落ちついて豆をむきはじめるんです。やさしい気持になって楽しく豆をむくことからお料理の作業ははじまります。
(本文70ページ 「ドイツ風ポタージュ」レシピ横のメモを引用)

豊かな時間て感じがしますよねぇ・・・・・・

初めて自主的に挑戦した料理は「プレーン・オムレツ」でした。
卵の数、バターの量、フライパンの扱い。
とろとろふるふるのオムレツがどうしても作りたくて、頑張りました。
あれは実家の書棚にあった、「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」のエッセイの影響だと思います。
もう一度ちゃんと読み返してみようと思いました。

「外国へ留学すること」が当たり前ではなかった時代の、素敵な空気がこの本の中にあります。
雑誌「暮らしの手帖」には思い出が多いので、また改めて書きます。
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by aurola_thequeen | 2005-02-09 12:50 | books

今日買ったものとか

大きな本屋に行くと手ぶらで出て来れない。
富めるときも貧しいときも。
で、今日買ったのが

ダンスマガジン9月号
NHKためしてガッテン 計るだけダイエット(・・・)
NHKきょうの料理シリーズ 藤井恵のママおやつ

出色なのは「ママおやつ」
「家にあるものでパパッとできるもの」がコンセプト。
連載時からお気に入りだったシリーズである。
ドーナツ、プリン、かりんとう、蒸しパン、みたらしだんご・・・・・
実家にはオーブンがなく、アナ母にはお菓子を作る習慣がなかったので(日々の飯炊きだけで精一杯だったのであろう)お菓子が作れるお母さんは、神に見えました。
「ママおやつ」ってタイトルも強力だと思うけど、粉から作るホットケーキ(MIX粉を使わない)のおいしそうなこと!!!
お菓子マスターの人から見たら片手で作れるものかもしれないけど。
わたしのようなお菓子初心者も作りたくなるものがいっぱい。
手始めは、ダイエットチーズケーキだろうか・・・・・・
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by aurola_thequeen | 2004-07-28 01:07 | books