蝶のように舞い蜂のように刺す!


by aurola_thequeen
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飲み屋の出会い

その飲み屋は家から徒歩2分のところにあります。
泥酔しても這って帰れる距離です。
カウンターが15席ほど、4人がけテーブルと6人がけテーブル1つずつのこじんまりしたお店。
もともと韓国系の焼き鳥屋だったのが板さんを入れ、イタリアンの修行をしたシェフを入れ、だいぶメニューが変わりました。お酒は何でも置いてあります。
私とハマさんはここが出来たときから通っていました。いまや、この店で最古参の常連です。
仕事帰りでご飯を作る気がないとき、ジム帰りに一杯引っ掛けたいとき、LIVE後の興奮さめやらぬとき、ここののれんをくぐります。下手すると二日三日、続けて通うことも。
オーナーが炭で焼く焼き鳥は香ばしく、板さんが出すお刺し身は新鮮で、焼酎のロックによく合います。その一方でビーフシチューや塩ラーメンがメニューに載っていたり・・・

10年近くかかって、お店で会えば挨拶する、おなじみさんもできました。
カウンターの隅っこの入り口に一番近い席にときどき座る、目を引く妙齢のお姉さまがいます。
オーナー夫人です。二人の子持ちとは思えないナイスバディ、ぱっと華やかな感じの美人です。隣の席に座ってビールを注文。ハマさんはDESTRUCTION、私はSLAYERのTシャツを着ていました。どう見てもスラッシャー夫婦です。今日の家族会議、議題は「LOUD PARK攻略法について」
「相変わらず激しいTシャツですねぇ~」と話しかけられました。「みんなよけますよ、あははは」
「私も昔、メタリカのコピーバンドやってて」・・・え?え?メタル者だったの?!
オーナー夫人こと、あやかさん。聞けば私たちより3つ年上。酒の勢いも手伝って、話題はいつのまにか本の話へ。
彼女は大変な読書家で、幅広くいろいろ読んでいる。本ヲタでスノビッシュな話題で盛り上がってしまった。「高校生くらいの頃って何読んでました?」「ブローティガンと太宰治」「太宰は私ダメだったわ~」「じゃ、三島ですか?それとも谷崎?」
「海外ものの翻訳ってへたくそなのに当たると頭にきますよね」「そうよね~誤訳なんかあるとサイアク」
本をあまり読まない(読むのが遅い)ハマさんとオーナーは横で( ゚Д゚)ポカーン・・・
「奥さん同士、似てますね・・・・」「性格そっくりかも・・・・酒も強いし」
「お互い、苦労しますね・・・」「ねぇ・・・・酒代かかるし・・・・」
男同士はしんみり盛り上がり、女同士はきゃいきゃいと杯を重ねる。

「ねー、ここに本持ってきて、お客さんみんなで読むのってどうかな?」と酒の勢いで出た一言にオーナー夫人が「まぁナイスアイディアよ!読書ノート作りましょう!」
名づけて「**文庫」(**は店の名前。)
いくつかルールを決めました。
持ってくるものは「本」に限る。借りたらノートに書く。きれいに読む。また貸し禁止。
さっそく私が持ってきたのは

「おしゃれの視線」 光野桃
「ゆる体操プログラム」
「できればムカつかずに生きたい」田口ランディ
「味方をふやす本」
「働くのがイヤな人のための本」
「長崎ぶらぶら節」なかにし礼


とても上で太宰だの三島だの言ってる人が持ってきたとは思えない分裂したラインナップだ(苦笑)ブックオフに売りに行こうと思ってた本たちなので、すぐ持ってこれた。
本気で棚を整理したらもっとあるだろうけど、お店を本で埋めても、ねぇ(;・∀・)

オーナー夫人が持ってきた中には、山本文緒の「眠れるラプンツェル」と、高村薫の「マークスの山」があった。「マークスの山」読みたいけど、そのためには「OUT」を読み終わらないと・・・
「あなたって学生時代の後輩みたいだわ。前から同じニオイがすると思ってたのよ」と言われてしまった。

うーむ。飲み屋でお友達が出来たのは久しぶりだ。しかも、「文庫」は実現してしまった。
「他のお客さんが手にとって行きましたよ」と板さんが教えてくれた。
一人客もけっこういるから、需要はあると思う。持って行かれても構わない本ばかりだし。
この店に行くのがまたまた楽しみになってまいりました。
仕事が忙しくて帰りの遅いハマさんを独りで待っててもこれなら退屈しなさそう。
3人目の本の提供者、カモン!щ(゚▽゚щ)
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by aurola_thequeen | 2006-10-09 23:31 | books